営業マンが口を揃えて「あそこだけはヤメとけ」と噂するファクタリング会社の特徴

どうも、黒木だ。元ファクタリング会社の営業部長をしていた。

「急な資金ショートで、ファクタリングを検討している」
「でも、どの会社が安全なのか、正直まったく見当がつかない」
「営業マンの言うことを鵜呑みにして、後でとんでもないことになったらどうしよう…」

藁にもすがる思いで資金調達の方法を探している経営者のアンタに、まずこれだけは伝えておきたい。ファクタリングは、正しく使えば窮地を救う強力な一手になる。だが、一歩間違えれば、会社を奈落の底に突き落とす劇薬にもなり得る、とな。

俺が業界にいた10年間、甘い言葉で経営者に近づき、骨の髄までしゃぶり尽くすような業者を嫌というほど見てきた。そして、そんな会社には決まって「共通する特徴」がある。

今日の話は綺麗事じゃない。俺たちのような業界の人間が、酒の席で「あそこだけはヤメとけ」と本音で語り合う、そんな会社のヤバい特徴を洗いざらいぶちまける。これは、アンタ自身と会社を守るための「武器」だ。最後までしっかり読んで、頭に叩き込んでくれ。

はじめに断言する。営業マンが避ける会社は「法律のグレーゾーン」を突いてくる

まず大前提として理解してほしい。俺たち営業マンが本気で「ヤバい」と警戒するのは、単に手数料が高い会社じゃない。本当に危険なのは、ファクタリングを装って、実質的な「貸し付け(融資)」を行おうとする会社だ。

ファクタリングは、あくまで「債権の売買(譲渡)」だ。 アンタが持つ売掛債権をファクタリング会社が買い取る。ただそれだけの話。ここに「返済」という概念は存在しない。

しかし、悪質な業者はこの境界線を意図的に曖昧にし、法外な利益を得ようと、あの手この手で罠を仕掛けてくる。これから話す特徴は、すべてこの「偽装ファクタリング」に繋がるサインだと思ってくれていい。

【元・中の人が暴露】「ヤメとけ」と言われるファクタリング会社の7つの特徴

ここからが本題だ。俺が営業部長時代に部下たちに「絶対に近づくな」と教えていた、危険なファクタリング会社が持つ具体的な特徴を7つ挙げる。一つでも当てはまったら、即座に取引を中止することを強く推奨する。

特徴1:契約書に「償還請求権あり(ウィズリコース)」の記載がある

これは最も警戒すべき、最悪のサインだ。はっきり言って、これがある時点でその会社はファクタリング業者ではない。「ヤミ金」と断定していい。

「償還請求権」とは、万が一、売掛先が倒産して売掛金の回収が不能になった場合、ファクタリング会社がその損失をアンタ(利用者)に請求できる権利のことだ。

思い出してほしい。ファクタリングは「債権の売買」だ。売掛債権を売った時点で、その債権に関するすべてのリスク(貸し倒れリスク含む)はファクタリング会社に移転するのが大原則。これを「償還請求権なし(ノンリコース)」といい、これが本来のファクタリングの姿だ。

もし契約書に「償還請求権あり」や、それに類する「買い戻し特約」といった文言があれば、それは債権の売買ではなく「売掛債権を担保にした融資」に他ならない。 貸金業の登録もなしにこれを行えば、完全な違法行為だ。

特徴2:手数料が異常に高い、もしくは安すぎる

手数料は、会社の体力に直結する重要なポイントだ。だが、その数字の裏に隠された意図を読み解く必要がある。

手数料の相場観

まず、現在の業界の相場を知っておくべきだろう。これはあくまで目安だが、頭に入れておいてくれ。

ファクタリングの種類手数料の相場特徴
2社間ファクタリング8% ~ 20%利用者とファクタリング会社の2社間で契約。売掛先に知られずに資金調達が可能だが、ファクタリング会社のリスクが高いため手数料は割高になる。
3社間ファクタリング2% ~ 9%利用者、ファクタリング会社、売掛先の3社間で契約。売掛先の承諾が必要だが、ファクタリング会社のリスクが低いため手数料は安い。

この相場から著しく逸脱している場合は、間違いなく裏がある。

  • 相場より異常に高い(例:30%以上)
    足元を見て、法外な利益をむさぼろうとする悪徳業者の典型だ。 緊急性が高い経営者の弱みに付け込み、「他では通らない」などと不安を煽って高額な契約を結ばせようとする。
  • 相場より異常に安い(例:1%未満)
    これも危険なサインだ。 「手数料が安い」という一点で客を釣り、後から「登記費用」「出張費」「事務手数料」など、不明瞭な名目で次々と追加費用を請求してくるパターンが非常に多い。 結局、総額では相場より遥かに高くなるケースが後を絶たない。

特徴3:「審査が甘い」「誰でも通る」を過度に強調する

「審査なし」「100%資金化」…こんな甘い言葉を見たら、まず疑ってかかれ。

俺たちのような真っ当な業者は、絶対に「審査」を疎かにしない。なぜなら、買い取る売掛債権が本当に回収可能なのかを見極めるのが、我々の生命線だからだ。審査で最も重視するのは、アンタの会社の経営状況よりも「売掛先の信用力」だ。

  • 売掛先は安定した企業か?
  • 過去の取引で支払いの遅延はないか?
  • その売掛債権は本当に存在するのか?(架空債権ではないか?)

これらを精査もせずに「誰でもOK」と謳う会社は、貸し倒れリスクを全く気にしていないということになる。なぜか?答えは簡単だ。「償還請求権」を付けて、リスクをすべてアンタに押し付けるつもりだからに他ならない。

特徴4:契約形態が「債権譲渡契約」ではなく「金銭消費貸借契約」

契約書は隅々まで、一言一句確認しろ。特に重要なのが契約書の「表題」と「内容」だ。

本来、ファクタリングの契約書は「債権譲却契約書」や「売買契約書」といった名称のはずだ。 もし、提示された契約書が「金銭消費貸借契約書」となっていたら、その場で契約を拒否しろ。それは借金の契約書だ。

悪質な業者は、口頭では「ファクタリングです」と説明しながら、しれっと借金の契約書にサインさせようとする。一度サインしてしまえば、もう言い逃れはできない。

特徴5:会社情報が不透明で、連絡先が携帯電話のみ

これは基本的なことだが、意外と見落としがちだ。会社の信頼性を見極める上で、最低限確認すべき項目をリストアップしておく。

  • 会社の所在地は明確か?
    公式サイトに記載されている住所をGoogleマップなどで検索し、実在するオフィスか確認しろ。バーチャルオフィスの可能性もある。
  • 固定電話の番号はあるか?
    連絡先が携帯電話の番号しか記載されていない業者は論外だ。 いつでも逃げられる準備をしていると見て間違いない。
  • 会社のウェブサイトはしっかりしているか?
    ペラ一枚の簡素なサイトや、情報がほとんど更新されていないサイトも注意が必要だ。

真っ当な商売をしている会社なら、自社の情報を隠す理由などないはずだ。

特徴6:契約を異常に急かし、考える時間を与えない

「今日中に契約すれば、手数料を特別に割引します」
「この案件は人気なので、今決めないと枠が埋まってしまいます」

こういったセールストークは、悪徳業者が使う常套句だ。 彼らは、アンタに契約書をじっくり読まれたり、他社と比較検討されたりすることを極端に嫌う。冷静な判断力を奪い、その場の勢いでサインさせるのが目的なのだ。

資金繰りに窮している時ほど、焦る気持ちは痛いほどわかる。だが、そんな時だからこそ、一度立ち止まって冷静になる必要がある。「少し考えさせてください」の一言で態度が豹変するような営業マンなら、その会社は間違いなく黒だ。

特徴7:分割払いや支払期日の延長(ジャンプ)を提案してくる

一見、利用者にとって親切な提案に見えるかもしれないが、これもまた違法な貸し付けに繋がる危険な罠だ。

  • 分割払い
    ファクタリングは債権の売買であり、支払いは一括が原則だ。分割での返済を認める行為は、貸金業にしか許されていない。
  • 支払期日の延長(ジャンプ)
    手数料を払うことで支払いを先延ばしにする「ジャンプ」も同様に、実質的な利息と見なされ、貸金業法に抵触する可能性が極めて高い。

こうした提案をしてくる業者は、アンタを借金漬けにして、永続的に手数料を搾り取ろうとしているだけだ。絶対にその誘いに乗ってはならない。

まとめ:自分の身は自分で守れ。知識こそが最強の武器だ

ここまで、俺が業界で見てきた「ヤメとけ」と言われるファクタリング会社の特徴を具体的に解説してきた。もう一度、重要なポイントを整理しておく。

危険なファクタリング会社を見抜くチェックリスト

  • [ ] 契約書に「償還請求権あり」と書かれていないか?
  • [ ] 手数料が相場(2社間:8-20%, 3社間:2-9%)から大きく外れていないか?
  • [ ] 「審査なし」「誰でもOK」といった甘い言葉で誘っていないか?
  • [ ] 契約書の種類は「債権譲渡契約」になっているか?
  • [ ] 会社の所在地や連絡先(固定電話)は明確か?
  • [ ] 契約を異常に急かしてこないか?
  • [ ] 分割払いやジャンプなど、実質的な貸し付けを提案してこないか?

資金繰りに困っている時、目の前に現れたファクタリング会社の営業マンが救世主に見えるかもしれない。だが、その仮面の下が、アンタの会社を食い物にする悪魔である可能性も常にある。

甘い言葉をかけてくる営業マンを信じるな。俺が今日話したような「不都合な真実」から目を背けるな。アンタが頼れるのは、アンタ自身の知識と判断力だけだ。

まずは、今まさに検討している会社の契約書をもう一度見直してみてくれ。そして、少しでも怪しい点があれば、勇気を持って断るんだ。それが、アンタの会社を最悪の未来から守るための、唯一の方法に他ならない。